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早稲田大学こんぷれっくすラグビーチームOB稲門会会員 城内康伸 著 『奪還―日本人難民6万人を救った男―』出版
2024年7月25日
早稲田大学こんぷれっくすラグビーチームOB稲門会
城内康伸 著『奪還―日本人難民6万人を救った男―』出版
この度、早稲田大学こんぷれっくすラグビーチームOB稲門会の会員であり1986年法学部卒の城内康伸氏(元中日新聞社ソウル支局長、北京特派員。現在はノンフィクション作家)が新刊『奪還』を新潮社より出版した。
本作は、校友・杉原千畝と同じ人道主義者であり、名もなく消えた「松村義士男」にスポットライトを当てた力作。
松村は、終戦直後に北朝鮮に取り残された邦人を、思想信条に関係なく、日本内地へ無事に届けようと救い出した人道主義者の鏡である。艱難辛苦に耐え、自身は何の恩賞も顕彰もなく、6万人の在北朝鮮邦人を故国へ送った。
これまで城内氏以外に「松村義士男」にスポットライトを当てた作家はおらず、渾身の力作である。筆者も拝読し、非常に感銘を受けた。
松村は戦前からの共産主義者であり、共産党が戦前、非合法だった時代背景を考えると、薄幸な人生であったかもしれないが、人間としての誇りは捨てず、6万人の邦人を救った英雄である。池上彰氏も絶賛した松村の艱難辛苦を、こんぷOB稲門会員ならびに多くの校友、現役諸兄へ味わっていただきたい。
(文責者:井上 功)