- 投稿されたイベント
未分類
川崎稲門会 第17回歴史散策同好会
2016年6月5日に「川崎宿から川崎大師へ」と題して、東海道川崎宿の巡った後、大師道をたどって川崎大師へと散策を行った。
川崎宿を西に少しはずれたところにある京浜急行八丁畷駅前に午後1時に集合。梅雨入りが発表されたこともありポチポチと降っていた雨も出発時間にはちょうど上がり、駅のすぐ近くにある芭蕉の句碑から散策を開始した。故郷伊賀へ帰る芭蕉を送ってきた門人たちとこの辺の茶店で別れを惜しんで詠んだ「麦の穂を たよりにつかむ 別れかな」の句を記念して造られたとのこと。
途中ちょっと寄り道をして坂本九が卒業した川崎小学校に寄り、川崎宿の入り口であった京町から教安寺を経て、現在は新川通となっている新川に掛かっていたという小土呂橋の欄干の親柱を見て、市役所通りの手前にある川崎宿最大と言われた佐藤本陣跡へ。明治23年にここで生まれた佐藤惣之助は後に『六甲おろし』『青い背広で』『人生劇場』などを作詞している。中の本陣、問屋場跡を経て海鼠壁風の江戸町屋の外観をした砂子の里資料館の前を通り「かわさき宿交流館」へ。ここでゆっくりと展示を見てから田中本陣跡、稲荷社、大師道入り口を経て川崎宿の終点である六郷渡しの跡へ。明治天皇が江戸へ入る時にはここに舟橋を掛けたとのこと。
ここからは多摩川の土手を下り、門の上に建造当時の川崎の名産品である梨・桃・葡萄をモチーフとした巨大な彫刻2つを載せた川崎河港水門を経て大師道へ戻り、池上新田の開発に尽力した池上家の墓所や毎年4月に行われる「かなまら祭り」で有名な若宮神社に寄り道しながら京浜急行発祥の碑がある大師駅を経て、川崎大師へ。その後、大師公園を抜けて懇親会会場であるちゃんこ茶屋「春日富士」へ。早速冷えたビールで乾杯をし、ちゃんこ鍋に舌鼓を打ちながらの歓談で大いに盛り上がり、気が付けば懇親会開始時にはまだ明るかった外もすっかり暗くなっており、秋の歴史散策を楽しみに散会となった。
(越智威雄記)
<参加者>池田明彦、石野厚、稲葉茂、大江宏器、越智威雄、小泉保彦、児玉總一郎、島岡栄基、綱川健一、土肥恭一、山田隆
連絡先:幹事長 越智威雄
t-ochi@hkg.odn.ne.jp