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川崎稲門会 ワセダサロン11月例会
2015年11月16日(月)、武蔵小杉ユニオンビルにて午後6時半より開催。島岡会長のあいさつと乾杯に続き、幹事長から10月17日に開催した校友大会が盛会裏に開催されたことに対するお礼や、13日に開催した川崎早慶ゴルフ会で団体戦の優勝と個人戦でも平沢さんが優勝、濱さんが準優勝したことなどの報告と各種連絡などを行った。
今回は横浜稲門会会員でサイバー大学客員教授の三吉正芳氏(1973年政経)に「海のエコラベル」と題して講演をしていただいた。卒業後入社された日本水産(株)で環境オフィサーを担当されるなど環境問題には造詣が深く、水産資源の持続可能な維持・活用に対する取り組みのなかでも日本ではまだあまり知られていない「海のエコラベル」に的を絞って話していただいた。この制度はロンドンに本部を置く国際的な環境NPO、海洋管理協議会(MSC)が、1:水産資源の適切な管理、2:海洋環境に配慮した漁業、3:規制を守る仕組みの3点から認証する制度であるが、全世界で見ても天然魚漁獲量の10パーセントしかカバーしておらず、日本ではまだ2例あるのみで、一部スーパー・生協で認証マークを見ることができる程度とのこと。これとは別に養殖魚には水産養殖管理協議会(ASC)の認証があり、認証を受けたノルウェー産の養殖サケが国内で販売されているとのこと。また、日本には大日本水産会がMELジャパン認証を行っており、地方の地域漁業が特産品としてのブランド確立を主たる目的として取得しているとのことであった。
質疑応答ではマグロやブリなどの大型魚の養殖はその餌として小魚を大量に必要とすることから魚類全体からみると資源保護にならないのではという意見や、イクラ・たらこ・数の子などの魚卵を食べる日本の習慣が漁業資源の減少を招いているのではという意見など、われわれに身近な食材の話だけにおおいに盛り上がった。最後に恒例の校歌を斉唱して午後8時半に散会。
(越智威雄記)
<出席者>石野厚、伊藤静子、稲葉茂、井上勝利、江原哲、越智威雄、川本学、小泉保彦、島岡栄基、清水秀紀、多奈部純一、綱川健一、土肥恭一、戸辺憲、野渡和義、朴信英、濱志津子、濱田卓、保科卓爾、森本正、吉田郁夫
(連絡先)幹事長 越智威雄
t-ochi@hkg.odn.ne.jp