「平成27年度八王子早稲田会　定時総会・講演会・懇親会」が、2015年6月13日(土)「八王子エルシィ」にて80人余の出席者を得て開催されました。今回、出席者の最大の関心事は、早稲田大学第12代総長であられた西原春夫先生の、戦後70年に合わせてのご講演「杉原千畝と早稲田精神」でした。
　西原先生のご講演により、杉原校友の「国か民か」の決断は、ナチスの強制労働からユダヤ人を救うか否かの瀬戸際であり、虐殺より救うか否かの判断よりもさらに難しい判断であったこと、その結果として6,000人ともいわれるユダヤ人の命を救うことにつながったことを認識いたしました。また、この決断は、杉原校友が早稲田に籍を置いた1年余りの間、国のため、私学として在野のリーダーを育成せんとする大隈重信公の建学の精神に触れたこととも無縁ではなかったであろうとのご指摘に、一同感激し、わが身を顧みる好機を得た次第です。
　この興奮覚めやらぬまま、懇親会も大盛会となり、来賓の皆さまからも講演会の大成功と若手・女性の参加者の多さをお褒めいただき、会員の励みとなりました。
　末筆となりましたが、お忙しいなか、ご自宅より自ら自家用車を運転されて八王子までお越しいただき、名講義をお聴かせくださいました西原春夫先生、講演会の実現に多大なるご尽力を賜りました渡辺勝正校友と大正出版の皆さま、親睦を深めさせていただきました八王子三田会の皆さまに心より御礼申し上げます。
（安富由美子記）

　
出席者（敬称略）：西原春夫、内藤均、佐藤久牧、豊泉皖嗣、長谷川英夫、柴香里、山根貞夫、津村航平、稲垣友三、椎原大典、山田和子、生川博、大島正敬、澤田浩宜、清水氾雄、志村宏、石田順康、川井一郎、荒木重雄、青木英高、新井勝良、安藤修三、池浦慧、石垣繁雄、石渡秋生、伊丹信行、伊藤祥広、井上花久子、大野節夫、大山寿、小倉陽、小澤靖彦、加瀬明彦、加藤政利、加藤叔永、金森克寿、川鍋謙蔵、木村良成、小池禎二郎、古賀巌、古賀達郎、櫻本義信、澤渡勝、嶋田弘尊、城之内宜久、十合晄、竹清和之、武元正美、露木肇子、中井信郎、那田尚史、野田昌秀、土生憲章、浜野正太、原英男、福澤武文、福田隆一、藤本隆之、巻淵正治、増田敏郎、松村光雄、三鴨英之、宮島義勝、宮本伸子、持田律三、安富由美子、山口正己、山部雄三、山本浩之、山本雅祥、山本通陽、吉清真理子、吉田穣、渡辺正樹、小柳優太　　学生：大久保宅郎、金英雄、後藤浩憲、瀧舜一、鍋倉義輝、原駿、横川直矢、中川春、前田眸

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