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Youはどうしてワセダに来たの?
キャンパスを歩けばたくさんの外国人学生に出会う、今日の早稲田大学。その出身国・地域数は112※に及びます。2018年8月号の『早稲田学報』では18人の留学生に、早稲田に来た理由や学生生活について聞きました。この記事ではそのうちの3人を紹介します。
※2017年11月時点 撮影=小泉賢一郎(2000年政経)、尾崎大輔(2006年社学)
ビリト ヴエラスコ ミゲル ベンジャミン
グアテマラ共和国出身 大学院創造理工学研究科修士課程
日本の地震対策・技術を学びグアテマラを“強い国”にする
日本の地震に対する橋梁や建物などの対策や技術はここ数十年の間で飛躍的に進歩し、海外でも注目されています。グアテマラも将来の災害に備え、安全な都市づくりを日本から学ぼうとしています。早稲田大学の名前は数年前から耳にしており、現在の所属先、建設工学専攻で行われている研究も知っていました。担当教授の過去の論文についての情報も集めて、早稲田大学への進学を決めました。
現在はコンクリート系インフラ構造物を研究しています。主に、強い地震が起こっても損傷せずに機能を維持できるコンクリート橋梁の新たな設計方法を開発しています。開発が成功すれば、災害後も交通システムを早期に復旧できるようになり、避難や医療支援に大きく役立つはずです。
博士号を取ったら、日本の会社で働き、日本企業を知りたいと思っています。地震が起きても安全な場所をつくるために、エンジニアリング分野で貢献したいです。その後は母国に戻り、教授として日本で学んだことを学生に伝えながら、グアテマラをもっと強い国にするのが夢です。
チョデン ソナム
ブータン王国出身 国際教養学部4年
将来は子どもや女性のために国際機関で働きたい
幼い頃『一寸法師』『桃太郎』などの物語を読んで日本の文化に関心を持ち、その後、戦国時代など日本の歴史に強い関心を抱いてきました。中学、高校はカタールのインターナショナルスクールに通い、さまざまな人種・文化に触れていたので、大学でも同じような環境で勉強したいと思い、早稲田大学の国際教養学部に進みました。キャンパスでは世界中から来た学生たちと交流ができます。また、夢に向かって真っすぐに進む人がこれだけ多くいる場所を、私はこれまでに見たことがありません。
日本の生活では、敬語に苦労しています。私は適切な敬語を話せないので、フォーマルな場で自分の考えを伝えることが難しいと感じます。
私は日本で、家族同然の多くの仲間たちと出会い、多くの機会に恵まれてきました。将来は国連やNGOなどの国際機関で、子どもや女性のために働きたいと考えています。早稲田での学びから、多様で進歩的な教育を通して力を身に付けるということがどういうことなのかを教わりました。同じような機会をより多くの人に提供したいです。
カボ ディラディツィレ
ボツワナ共和国出身 大学院社会科学研究科博士後期課程
現代と伝統の優れた融合は日本の魅力
アジアの教育システムを経験するため、日本で勉強したいと思っていました。早稲田大学を選んだのは、世界で最も名声の高い大学の一つであるため、一流の教授、優秀な学生たちと勉強することができると期待したからです。
専門はソーシャルガバナンスで、社会科学の博士号の取得を目指しています。帰国後も早稲田大学、特に大学院社会科学研究科とのつながりを継続し、ボツワナと日本の関係をより向上させるために仕事をしたいです。
他の学生たちと一緒に、新潟県の松代へ旅行したのは貴重な経験でした。年配の日本人の方と交流し、お互いの文化について学び合いました。また、その方たちと一緒にスキーを楽しみ、山を眺めながら露天の温泉に入って癒やされました。
これまで旅行した場所で好きなのは京都で、伝統があり、歴史的な建造物があるところが気に入っています。日本には多くの魅力があると感じていますが、最も目を引くのは現代と伝統の優れた融合です。日本人の優れた文化や伝統は見逃せません。
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