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20の住まい/62万人の校友
2018年4月号の『早稲田学報』では、校友の20の住まいを取材しました。この記事では、そのうちの3つを紹介します。
撮影=尾崎大輔 (2006年社学)、芹澤雄理(2011年政経)
東京都
新宿区
小栗拓馬さん(2013年文学、会社員)
なじみある高田馬場で自分の原点に立ち返る
965点のTOEICスコアを持ち、専門商社で国際営業を担当する小栗拓馬さんは、早稲田をこよなく愛し、学生時代を過ごした高田馬場に住み続けている。部屋の壁には早慶戦を観戦した時に購入したという大学の名前入りタオルや、所属していた早稲田大学陸上競技同好会の後輩たちから卒業時にもらった寄せ書きTシャツなど、思い出の品が飾られている。「仕事やプライベートで悩んだ時にこの壁を眺めていると、自分の原点は何なのかをあらためて思い出せる」と小栗さん。週末には陸上競技同好会の仲間たちが部屋に集まり、学生時代を思い起こすような酒宴が開かれる。
京都府
京都市
脇 巖さん(1969年商学、事務所経営)
次女・千珠子さん
孫・遡くん
明治時代末期から残る京町家の暮らし
間口が狭く奥行きがあることから「うなぎの寝床」に例えられる京都の伝統的な家屋「京町家」。脇巖さんの住まいは、総2階一部3階建てという現在では数が少なくなった京町家だ。建物は明治時代末期に建てられた当時のまま残っている。脇さんが自宅の中で最も好きな場所は、通り庭(玄関から裏口まで続く土間)にある炊事場。昔ながらのかまどや井戸が並ぶ。次女の千珠子さんは炊事場を野菜の洗い場として使用。孫の遡くんは踏み台に上り、排水溝付近に現れるナメクジを捕まえるのが大好き。
カナダ
バンクーバー
芹澤雄理さん(2011年政経、VFXデザイナー)
いつでも移動できるよう持ち物は少なく
本学卒業時に、VFX(ビジュアル・エフェクツ)という特殊効果の映像技術が多用された映画を見て感動し、自分もやってみたいと、その技術が学べる学校に入り直した芹澤雄理さん。卒業後は本場アメリカでVFXデザイナーとして経験を積み、昨年、映画関連の事業が盛り上がりを見せているカナダへ移住。「今後は映像技術を使って、会社員としてだけでなく、自分自身で何か面白いことを発信していきたい」と芹澤さん。拠点を移しながらの仕事も多いため、身の回りには必要最低限のものだけ置くようにしている。
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